ところで、日本全国47都道府県全て未訪と仮定し、各都道府県で一杯のみのラを食することを許されたとした場合、
自分の場合苦渋の選択を強いられる地域も多々あれど、
何の躊躇なく選べる所もあるわけでして、自分にとって新潟で言えばこちら「杭州飯店」。
もうこの店で食べられれば、遠征の目的の90%は達成されたようなもの。
そんな「燕・三条系背脂ラーメン」の代表格とあって、否が応でもテンションが上がらずにはいられないわけでして。
薀蓄をコピペすると、戦前に中国から渡来した中国・浙江省温州市出身の先代・徐昌星氏が「福来亭」を屋台からスタート。
当時、洋食器工業が盛んであった燕市では工場からの出前注文が多く、
元々あっさりスープに細麺だったものを大量の汗をかく工場労働者向けに塩分の強い仕様に、
でもそれだけではしょっぱいのみなのでまろやかさを加味するために背脂を多くプラス。
さらに出前しても、食事時間が不規則ですぐに食べられなくても麺が伸びないよう極太麺に、中力粉から強力粉へ変更し、
現在のスタイルが完成したという。
「福来亭」創業者二代目が本格中華料理店として独立開業したのがこちら「杭州飯店」。
ちなみに「福来亭」本店は2007年夏に閉店。
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