まるかん 北陸遠征第一弾富山編 其の壱拾六

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 弊サイトご愛読の方ならばご想像に難くないと思いますが、 辺境の地、難所、アクセスが悪い… こういう店に非常にそそられるわけでして。 ぶっちゃけ言えば車があればなんのことはない。 但しそれは居住地からせいぜい400km圏内の話。ETC土日祝1000円割引きの終了となってしまった現在、 それもかなり厳しい。そうなればレンタカーが必須となるわけですが。

 そういう訳で、遠征二日目のハイライト。 ここが二上山万葉ラインの入口。



 こんな山道が延々と。リサーチ中、路線バスがないか調べてみたが、 こんな道にあるわけない。離合不可能ですし、何より利用者がいないでしょう。



ある程度登ったところでちょいと撮影。結構登ってるな… この行程は徒歩ではかなりきつそう。



 間も無く見えた建物。あれか?



 んな訳ない。取り敢えず、周囲に他の民家などある訳ないので、普通に到達。 まあこれで間違いないだろうという確信ながら、看板がないので少し不安になる。 建物は「五箇山合掌造り」を移築させたという、築200年以上かそこらのもの。



 うーむ、作り物のレトロとは次元が違う(レジスターまで木製、こんなの見たことがない)。



 こんな山上に住むとか店を出すとか、普通の指向回路ではないでしょ。 実際に店主には小さな子供がいるわけでして、 学校とか毎日こんな山道を往復で送迎するのかとか余計なことを考えてみたり。 冬には積雪がため道が閉鎖されるので営業不可能。その時期はどうやって生活するのかとか。



 今回私が犯した過ちは、1000円以下の貨幣を持たずに臨んだこと。 運悪くこれに対応できない状況だったとしたらどうなっていたことやらとか。


つけ麺 並盛 \750

 いい加減、長文乙で呆れられそうなので、味の本題に。 ああ、清湯タイプのつけ麺かくらいの曖昧な記憶。 しかしいざ対峙してみると、なんだか濃そうなつけ汁。 店側info.にもあるように、なんでも金沢の「治部煮」をモチーフにしたという『くど甘タイプ』。 幼少期から高校卒業までの長崎は佐世保市居住ながら、主にその前半の食卓は 思いっ切り東海モード、味噌汁は当然八丁味噌という食経験からすれば何の違和感もないが、 東海地方の食文化が受け入れられなさそうな人にはあまり勧めたくない味。 そんな、濃い口味噌でも入っていそうで(多分入っていない)、裏側に動物系と魚介が潜む。



 なんといっても秀逸なのが麺。灰褐色なそれは、絶妙なグルテン化具合、適度な〆の冷水温度。 この条件化なので、つけ汁との絡みも食感も抜群。つけ汁も冷めない。正に生きている麺。

まるかん blog
所在地:富山県高岡市城光寺大谷57 カントリーレストハウス二上敷地内 別館 map
電話番号:0766-44-3142
営業時間:18:00-23:00 ※金土-24:00
店休日:火曜日
駐車場:有
最寄駅:万葉線 米島口電停より徒歩1時間25分6.2km
創  業:2009(平成21)年7月10日

<備忘録>
・(2012.06.**)
 ↓はフリートッピングの左から刻み玉葱、魚粉、辣油。 なんでも刻み玉葱は、富山県南砺市の「円城」という店がモチーフになっているらしい。 うーむ、宿題が増えるばかり。




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